「重ね正月・一夜正月」(かさねしょうがつ・いちやしょうがつ)。2月1日に行われる風習で、厄年の人が仮にもう一度正月を迎え、1歳年を重ねることで厄年を早く終わらせようとするものです。
この風習は、平安時代に陰陽道の影響を受けて始まったとされています。
数え年では、正月を迎えると全員が1歳年を取るとされていました。そのため、2月1日を2度目の正月と見立てて、厄年の人が仮に1歳年を取ることで、厄年を早く過ぎ去らせると考えられていました。
この風習は、地域によって「年重ね」などとも呼ばれ、現在でも一部の地域で受け継がれています。
厄年の人がお正月のお祝いという体裁で宴を開き、酒やごちそうを振る舞います。
厄年の人のための2回目の正月のことです。
2077年の厄年の年齢一覧表 前厄・本厄・後厄の男女
厄年は数え年で、厄災が身に降りかかる年とされています。
厄除けや厄払いは立春までに行うのが習わしなので、元旦から旧暦のお正月である節分の頃までに行うのが最も適しているといえます。
厄年とは
厄年(やくどし)とは、災難や不幸に見舞われやすいとされる特定の年齢を指します。この概念は陰陽道に由来し、平安時代から日本で広まりました。
もともとは「役年」と書き、特定の年齢で地域社会や社寺の役割を担う習慣から来ているとも言われています。
一般的に、男性の本厄は数え年で25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳とされています。特に、男性の42歳は「死に」、女性の33歳は「散々」に通じるとして大厄と呼ばれ、最も注意が必要とされています。
厄年の前後1年間は、それぞれ前厄、後厄と呼ばれ、合計3年間は災厄に注意すべきとされています。この期間には、神社や寺院で厄除けや厄祓いの祈願を行い、災厄を避けるための風習が各地で行われています。
厄年は、人生の節目となる年齢と重なることが多く、体調の変化や社会的役割の増加などが影響していると考えられます。そのため、厄年を機に健康管理や生活習慣の見直しを行うことが推奨されています。
厄年とされている年齢
厄年は、人生の節目にあたる年齢で、災厄が起こりやすいとされています。特に、男性は数え年で25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳、61歳が本厄とされます。
男性の本厄年齢
女性の本厄年齢
2077年の厄年の年齢一覧表 前厄・本厄・後厄の男女
これらの年齢の前後1年が前厄・後厄とされ、合計3年間が厄年となります。厄年は数え年で計算されるため、満年齢に1歳を加えた年齢で判断します。
厄年は、人生の転機や体調の変化が起こりやすい時期とされ、注意深く過ごすことが勧められています。