土用の日とは
土旺用事(どおうようじ)の略で土用(どよう)。五行思想に由来する暦の雑節。意味は土の気が盛んになるとされる。
「土用の日」(どようのひ)はうなぎを食べる夏場の土用の丑の日が有名ですが立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間(19日の場合もあり)、年に4回の春、夏、秋、冬と季節ごとにある。
冬の土用は未の日(どようのひつじのひ)、春の土用は戌の日(どようのいぬのひ)、秋の土用は辰の日(どようのたつのひ)、夏は日の干支が丑の日(どようのうしのひ)が「土用の丑の日」と呼ばれています。土用の期間は4回あります。夏が土用の丑の日です。
(2025年暦の一覧(雑節、節句の行事、月干支など主要な暦)で確認できます。)
また、土用の丑の日では最初の土用の入りから最後の土用の明けまで1回の土用の期間の中で2回目にめぐってくる丑の日を二の丑(にのうし)と呼びます。1回目は一の丑(いちのうし)と呼ばれます。
その年によって2回目の丑の日が来る時もあります。
土用の日の食べ物
土用の日の食べ物には「土用餅(どようもち)」「土用蜆(どようしじみ)」「土用卵」などがありますが江戸時代の蘭学者・発明家の平賀源内が土用の丑をうなぎの日にした説ですが(江戸時代の狂歌師の大田南畝(大田蜀山人おおたしょくさんじん)説もあり)夏の土用の丑の日は「う」が付くものや黒いものを食べると夏負けしないと言われています。
うなぎ以外ではうどん、瓜、梅干し、牛、馬などを食べるのも良いとされています。瓜の仲間には、キュウリ、ゴーヤ、スイカ。または黒いものでコーヒー、黒豆など。
冬の土用は未の日(ひつじのひ)で「ひ」のつく食べものや赤いもの。ヒラメ、ひじき、トマト、唐辛子など。
春の土用は戌の日(いぬのひ)で「い」のつく食べものや白いもの。いんげん、イワシ、イカ、いくら、牛乳、かぶ、ご飯など。
秋の土用は辰の日(たつのひ)で「た」のつく食べものや青いもの。大根、鯛、玉ねぎ、たこ、たまご、ブルーベリーなど。
土用は土の神様の土公神(どくしん・どこうしん)力が活発である日
土公神(どくしん・どこうしん)とは陰陽道おんようどうで土を司る神さま。つちのかみ。春は竈(かまど)、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいてその季節にその場所の土を動かすとたたりがあるとされる。
そのため土用の期間に土に関すること(土を掘り起こす作業や工事、草むしりや庭の手入れなど)は縁起がよくないこととされている。土いじりをしてしまったとしても昔の迷信と気にしない方も多い。
土用の期間中はどの方角もよくないとされており旅行や引っ越しなども良くないとされています。
土用の期間中に設けられた間日(まび、かんじつ)
土用期間中で土公神が天に戻る日。(春夏秋冬の土用期間中はそれぞれ約18日間)土に関することをしても良い日。土を動かしても大丈夫な日とされる日です。それぞれの日干支です。
春土用は巳・丑・酉の日春土用の間日
夏土用は卯・辰・申の日夏土用の間日
秋土用は未・酉・亥の日秋土用の間日
冬土用は寅・卯・巳の日冬土用の間日
過去の土用の日も将来、未来の土用の丑の日も表示します。
土用の丑の日2025まとめ
2025年の土用の丑の日は、季節の変わり目に元気をつけるためにうなぎを食べる伝統的な日本の行事です。今年の土用の丑の日について、日程や背景、そしてうなぎの楽しみ方を詳しくまとめました。
2025年の土用の丑の日の日程
- 一の丑: 2025年7月19日(土曜日)
- 二の丑: 2025年7月31日(木曜日)
- 二の丑まであります。
土用の丑の日とは?
土用の丑の日は、立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間の土用の期間中に訪れる「丑の日」のことです。 「う」のつく食べ物、「黒い食べ物」が良いとされています。 「う」のつく食べ物には、うなぎ、うどん、梅干し、牛肉、瓜などがあり、「黒い食べ物」はうなぎ、ドジョウ、シジミ、ナス、黒豆、黒ゴマ、海苔、ワカメ、きくらげなどがあります。 この時期にうなぎを食べると、夏バテ防止や健康に良いとされています。
「う」のつく食べ物を使った料理
- うな重 - うなぎを甘辛いタレで焼き、ご飯にのせた丼ぶり。
- うどん鍋 - うどんを野菜や肉と一緒に煮込んだ温かい鍋料理。
- うに丼 - 温かいご飯に新鮮なうにをのせた贅沢な一品。
- うぐいすもち - うぐいす色の餅で餡を包んだ和菓子。
- うるいの酢味噌和え - うるいを酢味噌で和えた春らしい料理。
- 梅干しおにぎり - 梅干しを具にしたシンプルなおにぎり。
- うどんサラダ - 冷たいうどんと野菜をドレッシングで和えたサラダ。
- うどんカルボナーラ - 和風アレンジの濃厚なカルボナーラうどん。
- うにクリームパスタ - うにを使ったクリーミーなパスタ。
- うずら卵の煮物 - うずら卵を甘辛く煮たお弁当にぴったりの料理。
- うるめいわしの干物 - うるめいわしを干物にしたシンプルな一品。
- ういろう - 名古屋名物の蒸し菓子。
- うにの炊き込みご飯 - うにを加えて炊き込んだ贅沢なご飯料理。
- うす焼き卵の春巻き - うす焼き卵を皮代わりにした春巻き風の料理。
- うみぶどうサラダ
黒い食べ物を使った料理
- ひじきと大豆の煮物 - ひじきと大豆を煮込んだ家庭的な一品。
- 黒ゴマプリン - 黒ごまの風味豊かなデザート。
- 黒豆の煮物 - 甘さ控えめの黒豆の煮物。
- 黒酢の酢豚 - 黒酢を使ったコクのある酢豚。
- 黒ゴマラーメン - 黒ごまベースのスープが特徴のラーメン。
- 黒ゴマきな粉餅 - 黒ごまときな粉をまぶしたお餅。
- 黒米ご飯 - 黒米を混ぜた栄養価の高いご飯。
- 黒ゴマ担々麺 - 黒ゴマの濃厚なスープで仕上げた担々麺。
- 黒豆茶 - 黒豆を煎ってお茶にした体に優しい飲み物。
- 黒糖蒸しパン - 黒糖を使った甘く香ばしい蒸しパン。
- 黒ゴマクッキー - 黒ゴマを練り込んだ香ばしいクッキー。
- 黒酢ドレッシングのサラダ - 黒酢を使ったドレッシングで和えたサラダ。
- 黒はんぺんフライ - 静岡名物の黒はんぺんを揚げた料理。
- 黒胡椒ステーキ - 黒胡椒をたっぷり使ったスパイシーなステーキ。
2025年におすすめのうなぎ店と楽しみ方
2025年の土用の丑の日にぜひ試していただきたい、全国のうなぎの名店や便利な購入方法、自宅で簡単に楽しめるレシピをご紹介します。
1. 自宅で楽しむ簡単うなぎレシピ
- うなぎの蒲焼き丼 - 市販の蒲焼きを使い、たれをアレンジして贅沢に。
- ひつまぶし風うなぎご飯 - 刻んだうなぎを混ぜ込んで、薬味と一緒に楽しむ。
- 簡単うなぎ巻き寿司 - ご飯と合わせて手軽にパーティー風にアレンジ。
まとめ
2025年の土用の丑の日は、暑い夏を乗り切るために健康を意識した食事を楽しむ絶好の機会です。
全国の名店でうなぎを堪能するのも良し、自宅で手軽にうなぎ料理を作るのも素敵な選択です。この記事で紹介した情報を参考に、今年の土用の丑の日をぜひ充実したものにしてください。
うなぎを食べることで得られる元気と美味しさで、夏を乗り切りましょう!