「2025年・令和7年」今年の重陽の節句はいつ?

重陽の節句行事・食べ物

重陽（ちょうよう）の節句は、9月9日に行われる日本の五節句の1つで、菊の花を飾ったり、菊酒を飲んだりして長寿を願う日です。

重陽の節句の由来

中国では、奇数の「9」が重なる日を縁起の良い日とみなし、不老長寿や無病息災を願う日としていました。平安時代初めに中国から伝わり、宮中では菊酒を飲んで邪気を払い、長寿を願う行事が行われていました。江戸時代には武家の祝日として定着し、五節句の締めくくりとして最も盛り上がりました。

重陽の節句の行事

• 菊の花を飾る：美しい菊の花を飾り、長寿と健康を祈願します。
• 菊の花びらを浮かべた菊酒を飲む：邪気を払い、長寿を願う伝統的な風習です。
• 菊湯に浸かる：菊の香りと効能で健康を願い、体を清めるための風習です。
• 乾燥した菊の花びらを枕に詰めて眠る：菊の香りで邪気を払うとされる習慣です。
• 菊合わせを行う：育てた菊の美しさを競う伝統行事です。

重陽の節句の食べ物

• 栗ご飯：秋の味覚を楽しみながら、健康と長寿を願います。
• 焼きなすや煮びたしなどのなす料理：旬のなすを使い、シンプルな味付けで楽しむ料理です。
• 菊を使った料理：食用菊を使った刺身のつまや、サラダ、おひたし、お吸い物などがあります。
• 菊の花びらをモチーフにしたスイーツや和菓子：菊に見立てた美しい和菓子が楽しまれます。

その他の風習

• 着せ綿：9月8日の夜に菊の花を真綿で覆い、夜露と香りを綿に移し、翌朝その綿を使って体や顔を拭く風習です。

重陽の節句まとめ

重陽の節句は、菊の花と共に長寿を願う伝統行事です。古くは宮中行事として、江戸時代には武家社会で祝われ、現在も秋の風物詩として受け継がれています。